艱難時代の福音宣教:主が来られる時まで、御国の福音を宣べ伝える

福音宣教
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イエス様の空中再臨を待ち望んでいる方は多いと思います。残念ながら、聖書は、艱難時代が始まる前にイエス様がクリスチャンを天に連れて行ってくださるとは教えていません。
この記事では、福音書と黙示録から、終末時代の進展と、主が来られる時のしるしを確認します。そして、クリスチャンは困難な時代に向けてどのように心を備え、どのように生きるべきかを、パウロがテモテに宛てた手紙から学びます。

1.終末時代の進展とクリスチャンの救いの完成

① イエス様の教えから終末時代の流れを確認する

イエス様の弟子たちは「主が来られ、世が終わる時のしるしマタイ24:3)」、「すべて終わりに近づくときのしるしマルコ13:4)」についてイエス様に質問しました。それに対する主の解説を要約すると次のようになります(詳しくは「イエス様の終末預言」参照)。

・多くの偽キリストや偽預言者が現れて人々を惑わす。
戦争や戦争のうわさを聞き、民族間、国家間の戦争が起こる。
飢饉、地震が起こる。
不法がはびこり、愛が冷め、憎み合い、裏切り合う。
迫害があるが、最後まで耐え忍ぶ人は救われる
御国の福音が全世界に宣べ伝えられ、全ての民族に証される。
聖なる所に「荒らす忌まわしいもの」が立なら、被造世界が始まって以来起こったことのない、今後も決して起らないような大きな苦難がある選ばれた者たちのために、その日数は少なくされる。
・その苦難に続いてすぐに、太陽が暗くなり、月は光を放たず、星が天から落ち、天の万象が揺り動かされる
・その時、人の子が天の雲のうちに、偉大な力と栄光とともに稲妻がひらめくように到来する。
大きなラッパの響きと共に御使いたちが遣わされ、四方から選びの民を集める

これらの予告から推測すると、選ばれた者は、
不法と迫害を最後まで耐え忍びながら御国の福音を全世界に宣べ伝える。
「荒らす忌まわしいもの」の支配下で大きな苦難を通る。
天の万象が揺り動かされて主が現れたなら、御使いたちによって四方から集められる

イエス様は、「神が昔からその聖なる預言者たちの口を通して語られた、万物の改まる時まで、天にとどまっていなければなりません使徒3:21)」。それ以前にお忍びで地上訪問をされることはありません。
イザヤは「天の万象は朽ち果て、天は巻物のように巻かれる。その万象は枯れ落ちるイザヤ34:4)」と預言しました。イエス様は、そのような天変地異が起こる時まで、御座を離れることはないのです。

Ⅱペテロ3:10
 しかし、主の日は盗人のようにやって来ます。その日、天は大きな響きを立てて消え去り、天の万象は焼けて崩れ去り、地と地にある働きはなくなってしまいます。

② 主が来られる日は報いが与えられる日

イエス様が雲に乗って空中に現れる日、悪魔がこの世の神として支配している現在の世界は終焉を迎えます。被造物である人間は、神からそれぞれの行いに応じて報いを受け取ります。いのちか死か、救いか滅びかの判定が下されます。

ヨハネ5:28~29
 このことに驚いてはなりません。墓の中にいる者がみな、子の声を聞く時が来るのです。そのとき、善を行った者はよみがえっていのちを受けるために、悪を行った者はよみがえってさばきを受けるために出て来ます。

イザヤ51:6
目を天に上げよ。また、下の地を見よ。まことに、天は煙のように消え失せ、地も衣のように古びて、その上に住む者はブヨのように死ぬ。しかし、わたしの救いはとこしえに続き、わたしの義は絶えることがない。

 黙示録21章1~7節を見ると、以前の天地が過ぎ去って新しい天と新しい地に変わり、新しいエルサレムが天から下って来ます。主を待ち望む敬虔な者たちは、新しいエルサレム(永遠の御国)に迎えられ、約束されていた祝福を受け継ぎます。そこには神の幕屋があり、勝利を得た者は神とともに永遠に生きることができます。御座におられる方が「すべてを新しくする」と言われ、以前のものは過ぎ去り、死も悲しみもなくなります。

クリスチャンは、この新しいエルサレムに入る時、救いが完成し、永遠のいのちが実現するのです。これが、聖書の約束であり、聖書信仰者の希望です。

2.苦難の中で全世界に「御国の福音」を伝える

① 滅びゆく世界に、神の国と御国の福音を伝え続ける

神様は、真の神から離れて悪魔の支配下に入り、滅びに向かっている人類を救い出し、ご自分のもとに取り戻し、永遠に祝福された世界(御国)を受け継がせるために、数千年をかけて人類救済計画を進めて来られました。

悪魔はこの神のご計画に抵抗し続け、あらゆる手段で妨害してきました。世の終わりが近づき、自分の支配が終わることを知っている悪魔は、不信者たちを自分の滅びの道連れにしようと激しく働きます。
前代未聞の大きな苦難が、地上に生きている全ての人に臨みます。戦争、飢饉、地震、自然環境の悪化、新たなパンデミック。犯罪が激増し、不法がはびこります。それらの日には、神が創造された被造世界のはじめから今に至るまでなかったような、また、今後も決してないような苦難が起こります(マルコ13:19)。

マタイ24:13~14
しかし、最後まで耐え忍ぶ人は救われます。この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます。

悪魔は、聖書の神と神の計画を知り、その実現のために神と共に働くクリスチャンを憎み、激しく攻撃するようになります。激しい苦難の中で、教会は御国の福音を全ての国民に証しなければなりません。

神の御国とは、世界の創造主なる神が主権をもって統治される王国で、神の正義と平和が世界を覆い、愛と恵みと祝福、全ての良きものが満ちる喜びの世界です。罪も悪も、呪いも病も貧困も死も存在しません。神が人類を造られた時に備えられていたエデンの園は、アダムの罪によって失われてしまいましたが、神は御心に適う人々をご自分の民として取り戻し、ご自分の治める御国に招き入れて下さるために、御子を遣わして救いの道を開き、人類救済計画を進めておられるのです。

御国の福音とは、「神が地上に来られ、世界が一新される神が王として統治される義と愛に満ちた完全な世界が始まり、人類を惑わし、支配していた悪魔は滅ぼされ、すべての罪と悪と呪いは取り除かれる。義人は死んでいても復活し、この御国で神と共に永遠に生き、失っていた全ての祝福を取り戻すことができる」という喜びの知らせです。悪がはびこり困難を極めていく世界で、不当に苦しめられている義人たちにとって、復活して御国を受け継ぐことが唯一の希望です。
イエス様は弟子たちに、御国が来るように祈ることを教えられました(参照:「御国到来と御心の完全な実現を祈る」)。

② クリスチャンには艱難時代に果たすべき使命がある

 御国の福音伝道とは、御国の王・イエス様が再臨され、神の御国が到来することを宣言し、その御国に入るために神の主権に従うように説くことです。神の御子イエス様を通して父なる神のもとに立ち返るなら、永遠のいのちを頂き、復活して永遠の御国に入ることができるという良き知らせを伝え神に対する悔い改めに導くことです。(参照:御国の王と御国の福音を宣べ伝える

世の終わりの裁きの時に生き残り、神の国を相続するためには、神との関係が回復し、神の民として聖別されていることが必要です。そのためには、自分が神から離れた罪人であったことを認め、神の元に立ち返るための唯一の「道・真理・いのち」である神の御子イエス・キリストを信じなければなりません。罪を赦す十字架の贖いを信じ、キリストの身代わりの死を自分に適用し、キリストの血によってきよめられていなければならないのです。

ヨハネ3:18
 御子を信じる者はさばかれないが、信じない者はすでにさばかれている

ヨハネ3:36
 御子を信じる者は永遠のいのちを持っているが、御子に聞き従わない者はいのちを見ることがなく、神の怒りがその上にとどまる

イエス様を神の子、来るべき神の国の王と信じる者には永遠のいのちが与えられ、王国に住むことが許されます。イエス・キリストを自分の救い主と認めるまで、人は裁きと滅びの下にあります。真理を知り、罪を認め、遜って赦しを求めなければ救われません。

真理を語り、罪を指摘して悔い改めを迫る真摯な宣教は、真のクリスチャンでなければできません。
主の民は最後まで耐え忍び、全世界に福音を宣べ伝えなければなりません。「この御国の福音は全世界に伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから終わりの日が来ます(マタイ24:14)。」

主は、クリスチャンが患難に会わず、獣の迫害を受けることがないように、あるいは天変地異に巻き込まれることがないように、世から脱出させ、天に引き揚げて下さるのではありません。

イエス様は、困難な時代の中で、一人でも多くの人が悔い改めて救われるように、クリスチャンをキリストの使節として遣わされます。主は私たちが自分の十字架を背負い、死に至るまで忠実に仕え、最後まで福音を語ることを望んでおられますクリスチャンは苦難の中で最後まで御国の福音を宣べ伝える使命があるのです。

3.福音を語る者は迫害・忍耐・殉教を体験する

「荒らす忌まわしいもの」が聖なる所に立ち、大きな苦難(大艱難)が始まります。イエス様を信じる者たちにも大きな苦難が望みます。

① 「荒らす忌まわしいもの」「獣」から迫害される

主の民は、全地の王であるキリストの再臨と、神を信じない者や悪を行う者に対する裁きを伝えるので、嘲笑され無視されるどころか、憎しみを買い、迫害されるようになります。
「荒らす忌まわしいもの」は自分を神とし、人々を惑わして真の神から引き離そうとするので、クリスチャンは真理を語れば語るほど憎まれ、迫害され、殉教するようになります。

黙示録13章で「」と呼ばれている世界の独裁者には、42か月間活動し、あらゆる部族、民族、言語、国民を支配する権威が与えられます。小羊のいのちの書に名前が書き記されていない者はこの獣を拝むようになりますが、イエス様を真の神と信じる者たちは、決して獣を礼拝しません。

獣には聖徒たちに戦いを挑んで打ち勝つことが許されています黙示録13:7)。
聖徒たちは捕らわれ、剣で殺されます聖徒たちには忍耐と信仰が必要です黙示録13:10)。

黙示録14章では、第一の御使いが地に住むあらゆる国民、部族、言語、民族に宣べ伝えるために永遠の福音を携え、神の裁きの時が来たと言います。第二の御使いは大バビロンの裁きを伝えます。第三の御使いは、獣の刻印を受ける者たちは神の怒りと憤りを受け、火と硫黄で苦しめられると警告します。

聖徒たち、すなわち神の戒めを守り、イエスに対する信仰を持ち続ける者たちには忍耐が必要です(14:12)。また天からの声が、「主にあって死ぬ者は幸いである14:13)」と言い、御霊も「その人たちは、その労苦から解き放たれて安らぐことが出来る。彼らの行いは彼らとともについて行く」と言います。

獣が全世界を支配する時、イエス様を信じるクリスチャンはまだ地上にいるのです。神の裁きがあることを宣告し、悔い改めとイエスの名による罪の赦しを語る者は、迫害され、殉教することになるでしょう。

② 苦難の中で勝利し、永遠のいのちを勝ち取る

マタイ24:21~22
 そのときには、世の始まりから今に至るまでなかったような、また今後も決してないような、大きな苦難があるからです。もしその日数が少なくされないなら、一人も救われないでしょう。しかし、選ばれた者たちのために、その日数は少なくされます

ルカ21:19
 あなたがたは、忍耐することによって自分のいのちを勝ち取りなさい

 イエス様は、大艱難の前にクリスチャンを天に連れて行くと約束されたのではありません。選ばれた者たちも大きな苦難を通るが、その日数が少なくされるから、最後まで忍耐し、「永遠のいのち」を勝ち取るようにと励まされたのです。

パウロはローマで囚人として捕らわれていた時、テモテに手紙を書き、福音を語る者は苦しみに会うが、永遠の栄光を受けるために耐え忍ぶようにと教えました。この獄中書簡は、パウロが殉教する直前に書かれたと考えられています。

Ⅱテモテ1:7~12
神は私たちに、臆病の霊ではなく、力と愛と慎みの霊を与えてくださいました。ですからあなたは、私たちの主を証しすることや、私が主の囚人であることを恥じてはいけません。むしろ、神の力によって、福音のために私と苦しみをともにしてください
神は私たちを救い、また、聖なる招きをもって召してくださいましたが、それは私たちの働きによるのではなく、ご自分の計画と恵みによるものでした。この恵みは、キリスト・イエスにおいて、私たちに永遠の昔に与えられ、今、私たちの救い主キリスト・イエスの現れによって明らかにされました。キリストは死を滅ぼし、福音によっていのちと不滅を明らかに示されたのです。
この福音のために、私は宣教者、使徒、また教師として任命されました。そのために、私はこのような苦しみにあっています。しかし、それを恥とは思っていません。なぜなら、私は自分が信じてきた方をよく知っており、また、その方は私がお任せしたものを、かの日まで守ることがおできになると確信しているからです。

Ⅱテモテ2:3
 キリスト・イエスの立派な兵士として、私と苦しみを共にしてください

Ⅱテモテ2:9~13
この福音のために私は苦しみを受け、犯罪者のようにつながれています。しかし、神のことばはつながれていません。ですから私はすべてのことを、選ばれた人たちのために耐え忍びます。彼らもまた、キリスト・イエスにある救いを、永遠の栄光とともに受けるようになるためです。
次のことばは真実です。「私たちが、キリストとともに死んだのなら、キリストとともに生きるようになる。耐え忍んでいるなら、キリストとともに王となる。キリストを否むなら、キリストもまた、私たちを否まれる。私たちが真実でなくても、キリストは常に真実である。ご自分を否むことができないからである。」

主が再臨されたなら、殉教者たちは復活し、世の始まる前から備えられていた御国を受け継ぎ、キリストとともに王として治めるようになります。試練を通って、永遠に生きる神の子に相応しく整えられていくそしてより多くの人を救いに導き、永遠のいのちと永遠の栄光を共に受けるようになるそのためにクリスチャンは艱難時代を通らされるのです。

4.主が現れるタイミング

① 大艱難、福音宣教の終了、天の異変、主の訪れ

聖徒たちが大患難を耐え忍び、全世界に福音宣教を終えると、イエス様が再臨されます。御国の福音がすべての民族、国語、国民に証しされ、それから終わりが来るのです。

マタイ24:29~30
 そうした苦難の日々の後、ただちに太陽は暗くなり月は光を放たなくなり星は天から落ち、天のもろもろの力は揺り動かされます。そのとき、人の子のしるしが天に現れます。そのとき、地のすべての部族は胸をたたいて悲しみ人の子が天の雲のうちに、偉大な力と栄光とともに来るのを見るのです。

天に大異変が起こって暗闇が覆うとき、イエス様が光り輝きながら天から降って来られます。福音を聞いても信じなかった人々、神に反抗し、主の民を迫害していた者たちは、いよいよ主が来られ、主の復讐の日、主の御怒りの日が来たと知ります。そして自分たちが滅ぼされることを悟って悲しみます。

黙示録6:12~17によると、第6の封印が解かれると大地震が起こり、太陽は黒くなり月の全面は血のようになり天の星が地上に落ちます。天は巻物が巻かれるように消えてなくなり、すべての山と島が移されます。王たち、高官たち、金持ちたち、力ある者たちが、御座に着いておられる方の御顔と、子羊の御怒りから隠れようとして、洞穴と山の岩間に身を隠し、言います。「神と子羊の御怒りの、大いなる日が来た。誰がそれに耐えられよう。」

苦難に続いて天体に前代未聞の大異変が起こり、それから主が来られます。主の日は、神が罪人を裁かれる日です。

② 大艱難を経て神を礼拝する人々

黙示録7章9~17節を見ると、大きな患難を経てきた大群衆白い衣を身にまとい、手になつめ椰子の枝を持ち、御座と子羊の前で礼拝しています。そこには御使いたちと4つの生き物がいます。

白い衣は、罪を清められ、義とされた者に与えられる衣です。なつめ椰子の枝は、メシアを神殿に歓迎する時に持つものです。そして群衆と一緒に御使いたちと4つの生き物がいます。これは、復活が起こり、全ての国民、部族、民族、言語からの信仰の勝利者たちが御国に集められている幻です

エペソ人への手紙1:9~11

(神は)みこころの奥義を私たちに知らせてくださいました。その奥義とは、キリストにあって神があらかじめお立てになったみむねにしたがい、時が満ちて計画が実行に移され、天にあるものも地にあるものも、一切のものが、キリストにあって、一つに集められることです。またキリストにあって、私たちは御国を受け継ぐ者となりました。すべてをみこころによる計画のままに行う方の目的にしたがい、あらかじめそのように定められていたのです。

天にあるものは御使いたち、地にあるものは人間です。黙示録7章では、天に住む御使いたちと、地に住む人間が一つに集められています。これは神のご計画が実行に移され、みこころの奥義が実現したことを表しています。大きな患難を経てきた大群衆が御国を受け継ぎ、御使いたちと共に神に仕えているのです

御座に着いておられる方が彼らの上に幕屋を張られ、彼らはもはや飢えることも渇くこともありません(黙示録7:16)。「イエス様のもとに来る者は決して飢えることがなく、主を信じる者は決して渇くことがない」という約束(ヨハネ6:35)が成就します。
子羊が彼らを牧し、いのちの水の泉に導かれ、涙をことごとくぬぐい取ってくださいます(黙示録7:17)。いのちの泉は天から降る新しいエルサレムにあります(21:6)。

大艱難を経て、衣を洗い、子羊の血で白くした人々は、新しいエルサレムに集められます。その時、かつて彼らが体験してきた飢えや渇き、悲しみも苦しみも消え去ります(21:4)。そして神がアブラハムと子孫たち(クリスチャンも含む)に約束された全ての祝福が実現するのです。

③ 私たちの贖いの完成

ルカ21:25~27
それから、太陽と月と星にしるしが現れ、地上では海と波が荒れどよめいて、諸国の民が不安に陥って苦悩します。人々は、この世界に起ころうとしていることを予測して、恐ろしさのあまり気を失います。天のもろもろの力が揺り動かされるからです。
そのとき人々は、人の子が雲のうちに、偉大な力と栄光とともに来るのを見るのです。これらのことが起こり始めたら、身を起こし、頭を上げなさい。あなたがたの贖いが近づいているからです。

神を信じていない人々でさえ、「世界が終わる」と悟って震えおののく時、主が来られます。いよいよ聖徒たちの贖われる時が来ました。

クリスチャンはすでにキリストを信じて罪赦され、永遠のいのちを約束された者ですが、肉体はまだ原罪の支配下にあります。血肉のからだは神の国を相続できないので、終わりのラッパとともに朽ちない栄光のからだに変えられますⅠコリント15:42~52)。主が来られ、聖徒たちの復活と栄化が起こり、救いの完成した選びの民を御使いたちが集めます。

ルカ21:32~35
まことに、あなたがたに言います。すべてのことが起こるまで、この時代が過ぎ去ることは決してありません。天地は消え去ります。しかし、わたしのことばは決して消え去ることがありません。あなたがたの心が、放蕩や深酒や生活の思い煩いで押しつぶされていて、その日が罠のように、突然あなたがたに臨むことにならないように、よく気をつけなさい。その日は、全地の表に住むすべての人に突然臨むのです。

自分たちは艱難時代を体験しないと慢心せず、まだ携挙されていないから獣は現れていないと思い込まず、最後の7年間に心を備えましょう。突然、天地が消え去る日に直面し、愚かな5人の娘たちのように花婿に拒否されて慌てることがないように、主に繋がり続けましょう。

5.永遠の報いを受けるために

私たちは時代を見張り、獣に騙されないように警戒しつつ、信仰を持って歩み、目を覚まして祈り続けなければなりません。そしてヨセフがエジプトで7年間の食料飢饉に備えたように、御言葉の飢饉に備えて聖書を学び続け、最後まで御国の福音を宣べ伝えましょう。

パウロがテモテに語った遺言説教は、世の終わりに生きている私たちにも向けられています。

Ⅱテモテ3:1~17
終わりの日には困難な時代が来ることを、承知していなさい。そのときに人々は、自分だけを愛し、金銭を愛し、大言壮語し、高ぶり、神を冒涜し、両親に従わず、恩知らずで、汚れた者になります。また、情け知らずで、人と和解せず、中傷し、自制できず、粗野で、善を好まない者になり、人を裏切り、向こう見ずで、思い上がり、神よりも快楽を愛する者になり、見かけは敬虔であっても、敬虔の力を否定する者になります。・・・
キリスト・イエスにあって敬虔に生きようと願う者はみな、迫害を受けます。悪い者たちや詐欺師たちは、だましたり、だまされたりして、ますます悪に落ちて行きます。けれどもあなたは、学んで確信したところにとどまっていなさい。・・・聖書はあなたに知恵を与えて、キリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができます。聖書はすべて神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練のために有益です。神の人がすべての良い働きにふさわしく、十分に整えられた者となるためです。

Ⅱテモテ2:15~26
あなたは務めにふさわしいと認められる人として、すなわち、真理のみことばをまっすぐに説き明かす、恥じることのない働き人として、自分を神に献げるように最善を尽くしなさい。・・・義と信仰と愛と平和を追い求めなさい。・・・すべての人に優しくし、よく教え、よく忍耐し、反対する人たちを柔和に教え導きなさい。神は、彼らに悔い改めの心を与えて、真理を悟らせてくださるかもしれません。悪魔に捕らえられて思いのままにされている人々でも、目を覚まして、その罠を逃れるかもしれません。

Ⅱテモテ4:1~5
神の御前で、また、生きている人と死んだ人をさばかれるキリスト・イエスの御前で、その現れとその御国を思いながら、私は厳かに命じますみことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。忍耐の限りを尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。というのは、人々が健全な教えに耐えられなくなり、耳に心地よい話を聞こうと、自分の好みにしたがって自分たちのために教師を寄せ集め、真理から耳を背け、作り話にそれて行くような時代になるからです。けれども、あなたはどんな場合にも慎んで、苦難に耐え、伝道者の働きをなし、自分の務めを十分に果たしなさい

Ⅰテモテ6:12
信仰の戦いを立派に戦い、永遠のいのちを獲得しなさい

天地が消え去り、主が来られ、この時代が過ぎ去って御国が到来します私たちはその時まで御国に入ることができませんクリスチャンも大きな苦難を通りますが、勝利した者たちは永遠のいのちを獲得し、新しいエルサレムで永遠の祝福を受けることができるのです。

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